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IMPACTors 〜滝沢歌舞伎ZERO、将来の夢、Snow Manを支えること〜

こちらは、インドネシアのオンラインエンタメメディア「Bandwagon」による滝沢歌舞伎ZEROに関するインタビュー記事のパート2を翻訳したものです。記録と趣味を兼ねているため、ニュアンスの違いはご容赦ください。

 

オリジナル記事は以下からご覧いただけます。

www.bandwagon.asia

 

パート1(Snow Man)の翻訳はこちら。

mono-mawa.hatenablog.com

翻訳

IMPACTors 〜滝沢歌舞伎ZERO、将来の夢、Snow Manを支えること〜

2022/7/3 by Ginny Palma

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長い歴史があり、愛されている舞台を受け継ぐことは、当然ながら大変なことだ。しかし、そのような舞台の主役のすぐそばには、ストーリーを前に進めて作品を完成させるべく、主役を支えるひとたちがいることもよくある。その役割とは?

 

7人組のIMPACTorsは日本のアイドル事務所であるジャニーズ事務所に所属するジャニーズJr.のグループのひとつ。2020年10月に公式に結成され、舞台やテレビや映画にグループとしても個人としても活躍の幅を広げている。ジャニーズJr.としてデビュー組のコンサートや舞台のサポートをすることもよくあり、先輩から学び、自分自身のスキルを磨く重要な場となっている。IMPACTorsが重要な役割を務めている場のひとつが、滝沢歌舞伎ZEROだ。

 

歌舞伎と同じように、ジャニーズも先輩から後輩へのバトンタッチが欠かせない伝統の上に成り立っている。パート1では、Snow Manから滝沢歌舞伎がジャニーズや芸能界の中で受け継いできたものであり、それを通じて日本の大衆文化やジャニーズというエンターテインメントをどのように広めていきたいかを聞いた。インタビュー中では、滝沢歌舞伎で学んだことを後輩に伝えていきたいという強い思いも語られた。

 

滝沢歌舞伎2本立てインタビューのパート2では、IMPACTorsが制作の舞台裏やジャニーズJr.の様子を紹介してくれる。日本の文化、そしてジャニーズを世界に発信するために作られた舞台に参加することの意味とは?グループとして目指す場所とは?先輩たちとの仕事の経験は、その夢にどう繋がるのだろうか?

 

滝沢歌舞伎が色とりどりの物語を詰め込んで観客を楽しませるように、出演するアーティストもまた、それぞれにユニークな物語が。IMPACTorsの佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我とビデオ通話でインタビューをおこなった。

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Bandwagon(以下B):グループとして滝沢歌舞伎ZEROに参加するようになって2年が経ちました。特にSnow Manのメインサポートとしての経験はどうですか?

 

「このような高い評価を得ている舞台に参加できたことは、とても貴重な経験です。IMPACTorsには滝沢歌舞伎への出演経験が他のメンバーよりちょっと長い人もいます。ですので、グループとして出演してから今年までにより多くの責任を負って、より多くのことに関われたことはグループの成長には不可欠でした。舞台を通しての思い出もたくさんありますが、IMPACTorsは他のグループと比べると結成して間もないこともあって、グループとしてのチームワークを深めるにも貴重な場所でした。

日本では、このように何年も同じ舞台で一緒になることを『カンパニー』と呼びます。この言葉には、企業的な要素というよりも、みんなが同じ目標に向かって、素晴らしいもの、本当に誇れるものを作ろうという仲間意識が込められているのだと思います。この感覚は僕たちの中にずっと残っていますね」

 

影山「IMPACTorsのリーダーとしてすごくぐっときたのは、Snow Manのリーダーの岩本照くんと仕事できることですね。照くんは素晴らしい人で、リーダー同士のつながりを通してたくさん助けてくれます。先輩後輩という関係だけでなく、かつてSnow Manが始めたサポート役を僕たちにバトンタッチするという意味でも、照くんのリーダーシップからは学ぶことが多いです」

 

佐藤「また、滝沢歌舞伎は歴史が長いので何年もの間たくさん話に聞いてきた舞台でもあります。僕たちも一員となれたことで、実際に見て、感じて、体験することで、本当にいろいろな経験をすることができるんです」

 

B:滝沢歌舞伎の時期に向けてはどんな準備をするのですか?稽古以外に、具体的なトレーニングや、特別なレッスンを受けますか?

 

椿「ある意味、その答えはイエスでもあるしノーでもあります。非常に独特な舞台で独特なパフォーマンスも多いので、その分、準備に力を入れる要素もあります。でも、僕たちは特別なことはしていなくて、特にIMPACTorsの役割としてはSnow Manのような高度な芸術的要素を演じる必要は必ずしもないんですよね。なので、通常のコンサートやその他の作品に参加するためのトレーニングに比べて特別なことをするわけではないです」

 

松井「僕たちが大切にしているのは自分自身と何度も向き合う事と、Snow Manや滝沢さんからいただくたくさんのアドバイスや批評を受け入れることです。たくさんの人たちにとってこの舞台は重要ですし、僕たちができることをしっかり表現したいですからね。『あ、今の動きはこうすればもっといいよ』などのメンバーからのコメントも聴きます。どうしたら自分たちのパフォーマンスを次のレベルに上げて観にきてくださるお客様を驚かせられるか、自分たちを追い込み続けられるのかを知りたいんです。その意味で言えば、こういうのは特別なトレーニングですけれど、舞台の芸術的要素というよりも、ファンの方々に真のエンターテインメント体験を提供するために自発的におこなっている感じですね」

 

B:滝沢歌舞伎シーズンの1日はどのようなものですか?通常のウォームアップや準備、休憩時間におこなうことがあれば教えていただきたいです。

 

「みんなそれぞれにちょっとずつ違ったルーティンがあって、でも明らかに大事なのは早めに準備を完了させて、開演前に慌てる必要がないようにしておくということですね。だから、みんながやるのは、早めに会場について、ヘアメイクを終わらせて、精神的に準備を整えるためにゆったりした時間を持ったりすることです。その日のパフォーマンスが終わったらメンバーで一緒にお風呂に行くこともありますよ」

 

横原「毎日、本番が終わると、影山はSnow Manの岩本くんと深澤くんとその日の公演を振り返ることも多いんです。公演を横とか後ろの方から録画しておくことも多いんです。マネージャーさんに現場を撮っておいてもらうこともあります。すると、影山と岩本くんと深澤くんが動画を見直してメモを取ったり、間違ったところ、良かったところがわかったりするので… リーダーとして、影山が残りのメンバーにその情報を共有してくれます。こういうルーティンのおかげで、次の回は前回よりもっと良くやれるって気持ちになりますね」

 

B:Snow Manのサポート含め、滝沢歌舞伎は、先輩から学び、またある意味で先輩に支えられる機会でもありますよね。岩本さんから振付してもらったり、目黒さんに衣装をデザインしてもらったり… 似たようなことで、すでに挑戦しているものややってみたいものはありますか?

 

鈴木Snow Manと仕事できるチャンスはすごく、すごく良い経験です。僕たちもSnow Manもいろいろな意味でセルフプロデュースにこだわっていて、舞台におけるスタイリングとか、細かいところまで自分たちで正確に把握しようとした経験が豊富なんですよね。おっしゃったように、岩本くんは今回の滝沢歌舞伎の公演に頂いた曲を含め、僕たちのために何度か振りをつけてくださっていますし、目黒くんには衣装のデザインで大変お世話になりました。

振付や衣装は僕たちが以前から挑戦したいと思っていろいろな形で実験してきたことでもあります。例えば、僕たちのSummer Paradiseコンサートでは椿と僕が衣装のビジュアル要素すべてのプランニングに携わりました。だから今回目黒くんが歌舞伎のために新しいものをデザインしてくれたことはとても光栄でしたし、IMPACTorsのためにこういうのを作れるように自分たちも頑張ろうと思いました」

 

「新と僕は照明とかセット全体のデザインの仕事にすごく興味があります。自分たちのコンサートに自分たちらしさを出して、真のIMPACTorsプロデュース製品という意味で、次のレベルに持っていくことができるようになりたいです」

 

B:みなさんはジャニーズ事務所の他の舞台に出演することも多いですし、外部の舞台にも出られますよね?そちらの話もうかがえますか?滝沢歌舞伎ZEROと比べてどうですか?

 

ジャニーズ事務所が関わる作品だけでなく、他の舞台作品でもたくさん経験を積ませてもらっているのはありがたいことです。1番大きいのは、タイプが全く異なるし、目的も異なっているということです。ジャニーズの舞台はコンサート要素に重点を置いていて、必ずしもお芝居ではなくて、どちらかというとショーケースみたいな感じなんです。なので、ある種、例えば演技ではあまり伸び伸びとはできなくて。ジャニーズの舞台に出るときはグループの1人であることも多いですし、楽しみながらも僕たちのタレントを披露できます。

一方で、外部作品では長ゼリフとか対話劇とかを学べて、キャラクター同士の演技や物語を表現するための要素を、より細かく調整することができます。このように、他の作品から学んだことをジャニーズの舞台に持ち帰り、より良い舞台にできるのが素晴らしいところですね。一緒になったときに成長させたスキルを発揮できる、それが結局のところジャニーズの舞台の目的だと思うんです」

 

影山「『有頂天作家』に出たときは経験豊富な俳優さんたちからたくさん学んで、異なった視点を持つ方々と一緒に仕事をすることができました。ジャニーズで活躍できるタレントになるためのトレーニングを受けていても、まだまだ知らないこと、わからないことがたくさんあるんだなぁと実感しました。そういうことを経験し、さらに役者として成長できたことに感謝していますし、基が言ったように、それをジャニーズに持ち帰ることでファンの皆さんにより良い僕たちの舞台をお届けできます」

 

B:今年の滝沢歌舞伎は終わってしまったので、今年の公演期間のお気に入りの思い出があれば教えてください。

 

佐藤「なんでも良いんですよね?これ、佐久間くんが僕の入所記念のお祝いにくれた靴なんです。ジャニーズでは先輩が舞台で使った衣装をお下がりで引き継ぐのが伝統なのですごく特別なんですけれど、今回佐久間くんからいただけたのは私物ですからね。僕にとっては、先輩後輩としてのすごく特別な絆です」

 

影山「衣装といえば、滝沢歌舞伎のように、長年続いてきた舞台の世代交代を象徴しているようで、特別な感じがしますね。衣装や小道具、道具の中に、照くんみたいな尊敬する人たちの思い出の品があって、それを自分たちが使えるというのは個人的にはとても感慨深いです」

 

鈴木「僕は、椿との長い対話シーンが特別な思い出です。岩本くんと深澤くんがJr.だった頃にやったセリフと同じだったんです。だから、衣装とか小道具だけでなくて舞台に存在する先輩そのものを引き継ぐこともできるんですよ。これは、僕たちが先輩たちからいかに多くのことを学んできたかを物語っているのではないでしょうか」

 

B:IMPACTorsの将来の目標はなんですか?今後3年間はどんなものになると思っていますか?

 

影山「もちろん、Jr.のグループであればみんな目標はCDデビューです。芸能界での尊敬や認知度が違いますからね。ジャニーズJr.として、日本でデビューしている主なアーティストですら経験したことのないことまで経験させてもらっています。でもジャニーズJr.という小さな池の中の大きな魚であることと、業界全体でもっと活躍できるタレントとして公式に認められていることには違いがあります。

 

これは今年目黒くんと『Jr.でいることの本当の意味』について話したのを思い出しますね。目黒くんにとって、Jr.は先輩を支える縁の下の力持ちだから1番大切なんだそうです。それを聞いて本当に感動しました。メインを張れなくて後ろの方にいるばっかりで自分のことをちっぽけに感じても、その経験は大物になるのに絶対役立つから。だって自分のために足を運んでくれたわけではないお客様に、自分を見つけて覚えてもらうことが仕事になるから、って。

 

そのアドバイスを聞いてIMPACTorsに当てはめたときに、新たな視点が生まれたんです。先輩の舞台をサポートしながらこのマインドを持つことで、単独のコンサートができたときには、Snow Manみたいに、大スターとしてみんなに愛されるような最高のライブをしようという気持ちが湧いてきます。ある意味、Snow Manのファンの方がにIMPACTorsも同じくらい好きになってもらうことが僕の目標のひとつなのかもしれないです。当たり前ですけど、先輩からファンを盗むんじゃなくて(笑)、IMPACTorsもSnow Manのきらきらした光をかきわけて、同じように輝けたらなって思うんです」

 

佐藤「僕にとってはCDデビューを叶える以上にすごく大事なことがあって。この7人で壁を越えて、このメンバーでデビューしたいんです。僕たちのJr.としての経験を7人でデビューするという未来に持っていけるように」

 

「デビューは大きな目標ですけれど、そのことだけを考えるのではなくて、僕個人としては、Jr.として今ある時間を大切にし、1秒も無駄にしないことに力を注ぎたいと思っています。たとえ次や将来の成功が確約されていなくても、今よりもっと大きな仕事ができる保証がなくても、全員で毎公演ベストを尽くしたいです。7人全員で限界を突破できるように、Jr.として必死にもがく意味を忘れたくないですね。実際にデビューできることになったら、他のジャニーズグループが経験したことのない高みまで突き進めるように」

 

B:Snow Manの他に尊敬するアーティストはいますか?

 

松井「グループとしてはKAT-TUNです。僕たちのコンセプトやIMPACTorsとしてのイメージのビジョンがよく似ているんです。KAT-TUNはクールでミステリアスな色気があって、僕たち自身もそういうイメージをつけたいなと思います。KAT-TUNのカバーだけでなく、オリジナル曲のパフォーマンススタイルにもそれが表れています。だから、この要素をグループのイメージとして磨き上げ、際立たせていきたいと考えています。特に、KAT-TUN以降にジャニーズでKAT-TUNと同じものは出てきていませんから」

 

横原「僕は嵐も尊敬しています。僕らとはイメージが全然違うんですけど、20年以上活動しているグループなのに今も変わらず仲が良いのってすごくカッコイイと思うんです。IMPACTorsも同じような絆を持ち続けられたらうれしいし、今から20年後に僕たちもファンのみなさんに永遠の友情を見せられたら良いなって思います。松本潤くんの嵐のコンサートの演出のやり方も尊敬します。松本くんの才能がどれだけ凄いかが表れているだけでなくて、嵐の結束力が伝わります。お互いのことを知り尽くした上でコンサートを作っていることがよくわかるんです」

 

B:最後に、海外のファンにIMPACTorsについて伝えたいことはありますか?

 

「まず僕たちのグループのユニークなコンセプトを知ってもらいたいです。ロゴを見ると、グループ名のIMPACTが大文字なんですけれど、後に続くo-r-sは小文字かつマゼンタ色なんです。特に、黒を基調としたデザインではクールでミステリアスな雰囲気が出ます。そのロゴを見てくれた人たちを『ふうん、なんか変な色だけど、なんで?なんでこの色なんだろう?』って引き込みたいですし、引き込んだら僕たちのことをもっと知ってもらって、パフォーマンスを通して僕たち自身のかっこよさやミステリアスさに魅了されてもらいたいなと思っています」

 

影山「IMPACTorsという名前の通り、僕たちの存在に衝撃を受けてもらいたい!」

 

全員「(爆笑)」

 

鈴木「僕たちのオリジナル曲の『Top of the World』、『Wildfire』、『Fighter』は滝沢歌舞伎ZEROでパフォーマンスしたものなのですが、海外のファンの方達にも歌っている内容を理解してもらいたくて英語詞が多いんです。3曲ともサウンドはまだまだすごくJ-popですが、海外のファンのみなさんもより身近に楽しめるのではないでしょうか。僕たち自身ももっと英語の発音を練習したいですし、そうしたらもっと僕たちが歌っていることもわかってもらえて音楽と一体感が生まれるかなと思っています。『Top of the World』で歌っているように、IMPACTorsが世界的なグループになれたらうれしいです」

 

松井「滝沢さんがIMPACTorsをつくってくださったとき、実際に世界中の人々にアピールできるようなブレイクスルーを実現したいと考えてくださっていました。だから、僕たちもそれを叶えたいです」

 

影山「僕たちのオリジナル曲やパフォーマンスを通してIMPACTorsについて知りたい方は、YouTubeJohnny's Jr. Channel PLUSをチェックしてください!」